ラクトフェリンでお腹の脂肪を減らせる!?
内臓脂肪を減らす効果のあるラクトフェリン
ラクトフェリンは多機能タンパク質、糖タンパク質とも呼ばれており、様々な健康効果のある注目度の高い成分です。
ラクトフェリンには内臓脂肪低減効果があることが実験の結果判明されています。実験では、35歳から60歳の男女にラクトフェリンを二か月間投与したところ、お腹回りの脂肪面積が低減されました。この時、実験に使われたものは腸溶加工がされたタブレットです。
実はラクトフェリンは熱や胃酸に弱いため、何も加工されていない状態であると、胃の中にある胃酸で分解されてしまい、有効成分が腸に届かないのです。
実験の間は、被験者は運動や食事制限を行わず、普段と同じ生活にラクトフェリンタブレットを加えるだけで、お腹の周りの余分な脂肪を減らすことに成功したのです。
被験者の1人は、二か月間の間で内臓周りについた脂肪を約4割も軽減させることに成功しました。この実験で判ったのは、ラクトフェリンには脂質代謝を向上させていく作用があるということです。
ラクトフェリンの分解について
ラットを実験台にした試験では、ラットの細胞にラクトフェリンを胃の中で分解したものと、腸の中で分解したものとを与え、二つの条件下においてどちらが脂肪の蓄積が抑えられるかを調べてみました。その結果、胃の分解物では全く変わらず、腸の分解物では脂肪の量が低減されました。
ちなみに胃ではペプシンという消化酵素によって分解され、腸では小腸にあるトリプシンという消化酵素によって分解されました。つまり胃で成分が溶けるタイプのものよりも、腸で成分が溶けるものでないと効果が現れないということが立証されたのです。
脂肪を分解するためには、分解を促進してくれるリバーゼという物質が働かなければなりません。ところが、体内にはこのリパーゼの働きを阻害させてしまうペリリピンという物質が存在し、脂肪の分解を邪魔してしまうのです。しかし、ラクトフェリンはこのペリリピンの働きを抑制することができるため、リパーゼが邪魔をされずに脂肪を分解し、お腹まわりについた脂肪を減らすことができるという仕組みです。
お腹まわりの脂肪はなぜ増える?
女性の場合、皮膚の下に脂肪がつきやすい傾向があり、男性の場合は内臓周辺に脂肪がつきやすい傾向があります。
なぜ、身体に余分な脂肪がついてしまうのでしょうか。
答えは、加齢とともに基礎代謝が減少するためです。若い頃と同じように食べてしまうと、身体に余分な脂肪が付きやすくなってしまうのです。また、運動不足やもともと太りやすい遺伝子を持っている場合、さらに脂肪がついてしまいやすくなります。
内臓についてしまった脂肪をこのまま放置しておくと、ぽっこりお腹になってしまい、体型が崩れてしまいます。また、生活習慣病を引き起こす原因にもなることでしょう。さらには動脈硬化や脳卒中、脂質異常症、高血圧、糖尿病などになってしまうこともあるため、注意しましょう。お腹周りは、男性が85センチ以上、女性は90センチ以上あると要注意ですので、気をつけましょう。
ラクトフェリンを毎日の習慣に
お腹周りに余分な脂肪がついてしまうと、とても厄介です。既についてしまった脂肪を落とすのは難しいイメージがあるのではないでしょうか。しかし、実は皮膚の下についた脂肪よりもお腹周りについてしまった脂肪の方が落としやすいのです。
ラクトフェリンは飲むだけでお腹周りについてしまった脂肪を落とす効果があります。食事の後にラクトフェリンが配合された腸溶剤を服用することを習慣化すれば、お腹の周りについた余分な脂肪が徐々になくなるでしょう。
ラクトフェリンの摂取に運動や食事療法を付け加えれば、さらに効果的です。お腹周りの脂肪が増えるのは、基礎代謝率が落ちることも原因の一つのですので身体を動かすことを心がけると、カロリー消費にも違いが出てくることでしょう。運動はウォーキングなどの有酸素運動を行い、三食栄養バランスが整った食事をするようにしましょう。
ラクトフェリンとお腹周りの脂肪まとめ
ラクトフェリンは多機能タンパク質、糖タンパク質とも呼ばれており、様々な健康効果があります。
その中の一つとして、ラクトフェリンにはお腹の周りについてしまった脂肪を低減させる効果があります。
ラクトフェリンを胃で分解したものと、腸で分解したものを使用して実験を行ったところ、胃で分解したものに対しては全く変わりませんでしたが、腸で分解したものでは脂肪が低減されることが立証されました。そのため、ラクトフェリンは腸溶剤タイプのものを使用すれば、お腹の脂肪を減らすことが出来るといえるでしょう。
ラクトフェリンだけでもある程度の効果がありますが、さらに消費カロリーをアップさせるには、普段から自分でもこまめに運動するなどして消費代謝を高めていく努力をしましょう。また、食事によるカロリー制限を行い、栄養バランスの整ったメニューにすることで、無理なく余分な脂肪を落とすことが出来るでしょう。